読書日記

積読の数がエライ事になってしまったので本を買うのは自重します。出来る範囲で。

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折原一 『螺旋館の殺人』

螺旋館の殺人 (講談社文庫)螺旋館の殺人 (講談社文庫)
(1993/08)
折原 一

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・あらすじ
世間をアッといわせる新作を久しぶりに発表すべく、山荘にこもって執筆を開始した老作家のもとに、作家志望の美貌の女性が、書き上げたばかりの自らの原稿を持って訪れる。すべての謎は、ここから始まった。奇妙極まる盗作事件、そして殺人。精緻な多重トリックが冴える奇想天外な傑作長編ミステリー。

・オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆

・感想
前作と内容的には少し似てる。
第一部は、正直予想通りの展開で驚きも殆ど無く。

第二部のトリックも、ヒントが多かったのですぐに分かってしまい、ネタ晴らしでも全く驚けず。
そこからもう一押し欲しかったところ。

エピローグでのどんでん返しも、オープニングと第一部の冒頭での矛盾点から何となく想像はついていたので、これまた驚けず。

結果、それほど面白いと思えなかった。
少しヒントが多すぎたのと、どんでん返しが常識的だったからかな。多分。
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[ 2008/08/30 ] | 折原一 | CM(0) | TB(0)

上田早夕里 『火星ダーク・バラード』

火星ダーク・バラード火星ダーク・バラード
(2003/11)
上田 早夕里

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・あらすじ
火星治安管理局員・水島烈は同僚の神月璃奈とともに、凶悪殺人犯ジョエル・タニを護送中、襲撃を受けて意識を失うが、それは、肉食恐竜の姿をした生物によるものだった!意識を取り戻した水島を持っていたのは、ジョエル・タニ逃亡の知らせと璃奈の無惨な死体―。捜査当局から疑いをかけられた水島は自らの潔白を証明するため、個人捜査を開始するが、その矢先、アデリーンという美少女と出会う。事件の真相を知っていると語る彼女は他人の精神と共振することのできる「超共感性」と呼ばれる特殊な脳機能の持ち主だった。だが、すでに事態は二人の力だけではどうしようもない方向へと向かっていたのだった…。サスペンスに満ちた展開で息つく間も与えないSF巨篇、堂々の誕生!第4回小松左京賞受賞作。

・オススメ度
★★★★★★★★☆☆

・感想
火星を舞台に繰り広げられる、サスペンス要素に満ちた物語。
SFの割りに、専門用語の嵐で意味が分からなくなると言うことも無く、SF初心者の自分でも抵抗は無かった。
展開がスピーディーで飽きることなく読むことが出来たし、「超共感性」のアデリーン一人ではコントロールできないという設定も面白かった。

アクション、サスペンス、恋愛といったエンターテインメント的な側面だけでなく、メッセージ性にも富んでいる作品で、読了後色々考えさせられることもあった。

もうすぐ文庫版が発売され、その際には加筆修正などが行われているらしいので、そのときはもう一度読んでみようかな。
[ 2008/08/28 ] | 上田早夕里 | CM(0) | TB(0)

舞城王太郎 『好き好き大好き超愛してる』

好き好き大好き超愛してる。好き好き大好き超愛してる。
(2004/08/07)
舞城 王太郎

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・あらすじ
愛は祈りだ。僕は祈る。ゼロ年代デビュー、“ゼロの波の新人”の第一走者が放つ、「恋愛」と「小説」をめぐる恋愛小説。同時収録「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」

・オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆

・感想
『好き好き大好き超愛してる』はタイトルの割りに恋愛小説という感じではなかった。
よくある表面上の薄っぺらな愛についての話ではなく、その深い深いところまでいっている。
メインは柿緒の話だと思うんだけど、ニオモの話も独特な世界観があって楽しめた。

『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』は設定は良かったんだけど、一気に読ませる作品ではなかったかな、と。
正直中盤からの性的な描写にはウンザリだったし、ラストも意味が分からなかった。
細かい部分まで追求してはダメなんだろうか。
[ 2008/08/22 ] | 舞城王太郎 | CM(0) | TB(0)

歌野晶午 『密室殺人ゲーム王手飛車取り』

密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)
(2007/01/12)
歌野 晶午

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・あらすじ
<頭狂人><044APD><ザンギャ君><伴道全教授>。
奇妙なニックネームを持つ5人がインターネット上で殺人推理ゲームを出題しあっている。
密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。
ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。
出題者の手で実行済みなのである・・・・・・。
茫然自失のラストまでページをめくる手が止まらない、歌野本格の粋を心して噛み締めよ!

・オススメ度
★★★★★★★☆☆☆

・感想
形式としては短編集なのかな?
犯人が出題者という特殊な状況でありつつ、ミッシングリンク、密室、アリバイ崩し等、
一つ一つの事件のトリックがキッチリと練られてて(伴道全教授以外)、飽きずに一気に読み終えた。

ただ最初の事件は長すぎて少しダレた。あと複雑過ぎて途中で思考停止した。
被害者の共通点は?っていう問題自体は好きだけど、色々な要素を詰め過ぎだよ・・・。

頭狂人の事件のトリックっつーかネタはすぐに読めてしまって少しガッカリ。
ミスリードが少しあからさまだったのがいけなかった。あと伏線も分かりやすかったので・・・。

あとaXeは後々考えると気持ち悪い。

とまぁ、ちょっと不満点もあったりだけど、普通に良作だった。
最近はあまり良いミステリを読んでなかったから、こういった本格を読めると嬉しい。
歌野作品は個人的には当たり外れが激しいんだけど。
[ 2008/08/19 ] | 歌野晶午 | CM(0) | TB(0)

積読止まらない

彼女が卒論の資料を図書館に借りに行くのに付き合ったら、何故か自分も本を借りてた。
図書館に行く前にブックオフで本を買っていたのにも関わらず。

だってまだ文庫化してなかったし、次行ったら借りられてるかもしれないから・・・。

とりあえず図書館で借りたほうは期限があるのでさっさと読んで積読消化したいです。
このままでは夢の3桁突破します。そうなれば消化できる自信が消失します。
[ 2008/08/18 ] | 雑記 | CM(0) | TB(0)

清涼院流水 『ジョーカー』

ジョーカー―旧約探偵神話 (講談社ノベルス)ジョーカー―旧約探偵神話 (講談社ノベルス)
(1997/01)
清涼院 流水

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・あらすじ
すべてのミステリの総決算…。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。作家・江戸川乱歩と同じ本名を持つ富豪が、生涯を賭して築いた幻影城。美しい湖の小島に浮かぶ紅の城は、様々な趣向が凝らされた「異形の館」である。推理作家たちが秘境を訪れる。―老いた探偵が惨劇に引き寄せられた時、舞台は整い、物語が始まる。作家の一人が執筆する推理小説が、現実世界を侵蝕し、虚構が世界を包む。虚無の深淵に在る闇の水脈から惨劇が生じ、空前の事件が幕を上げる。装飾的な不可能犯罪が繰り返される。屍は日を追うごとに増えていく。推理小説のありとあらゆる構成要素をすべて制覇すべく犯行を続ける「犯人」―その正体は、限られた「登場人物」の中の一人!事件を支配する犯人の武器は、その天才と「言」の魔力。ひたすら「言」が「迷」い続ける「謎」の山に挑むのは、言と謎を極めた推理作家の集団、百戦錬磨の警察精鋭捜査陣、犯罪捜査のプロフェッショナルたるJDC(日本探偵倶楽部)の名探偵チーム…そして「読者」―「君」自身。神出鬼没、史上最凶の天才「真犯人」、その名は「芸術家」!物語の覇者たる「神」は誰か?「真犯人」の究極の正体は!?旧き約に操られた世紀末の探偵神話を語る「僕」とは!?JDCの切り札・九十九十九が、決して解けない世界の秘密―「神の理」―を悟る時、匣の中の物語は幻魔作用を失い、世界は暗黒の死の館から、めくるめく虚無の彼方へと飛翔する。

・オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆

・感想
作者お得意のアナグラム、言葉遊びがひたすら続く。
これが受け入れられるかどうかが問題。

あとやっぱり文章が冗長。

ただ、たかがアナグラムで犯人を推理して、警察も逮捕しようとするなよ・・・。
どれだけ無能なんだ・・・。
真犯人も何故その人なのか証拠が不足しすぎてるし。

ただ、これ読み終わってからコズミック読むと、少しだけジョーカーの事件の謎が解けてくる。
そういう作りは好感が持てた。
それでも評価は低め。
[ 2008/08/16 ] | 清涼院流水 | CM(0) | TB(0)

清涼院流水 『コズミック』

コズミック―世紀末探偵神話 (講談社ノベルス)コズミック―世紀末探偵神話 (講談社ノベルス)
(1996/09)
清涼院 流水

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・あらすじ
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。

・オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆

・感想
清涼院流水デビュー作。

これでメフィスト賞受賞ってどうなの?
これミステリじゃないでしょ。

とも思ったけど、確かに『小説』としてのジャンルはミステリではないけれど、
この作品は『小説』ではなく『流水大説』だからミステリと名乗っても許されるのかもしれない。
『流水大説』としてのジャンルはミステリという意味で。

で内容について。
前半は様々な状況の密室で人が殺されていく様子がひたすら綴られているだけ。
でも一応伏線が張られていたりするみたい。
でもこれだけで文庫1冊分っていうのはひどいよね。詐欺だよね。

後半から一応事件の解決に向けてJDC(日本探偵倶楽部)の面々が推理とか色々していく。
だけどこれが無駄に冗長。
この人の文章はどうしてこうも長ったらしくなるのだろうか。
展開にも無駄が多く、削れる部分を削れば文庫本1冊に収まっただろうに。

肝心のラストはまぁ予想の範囲内。
そもそも、1年間に1200個の密室で1200人が殺されるっていう段階で大風呂敷を拡げすぎているので、オチはとんでも系だろうとは推測していたので・・・。

まぁ、なんだかんだで楽しめたので良かった。
[ 2008/08/16 ] | 清涼院流水 | CM(0) | TB(0)

森博嗣 『数奇にして模型』

数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)数奇にして模型―NUMERICAL MODELS (講談社文庫)
(2001/07)
森 博嗣

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・あらすじ
模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。

・オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆

・感想
犯人には何の意外性も無くてガッカリしてしまった。
トリックがもう少し手が込んでれば良かったのに。

でもプロローグは一応フェアといえばフェア。
ウソは書いてないし。
ただ話が長いので、プロローグのことなんて覚えてなかった。

話の長さと面白さが比例していないのも残念。
[ 2008/08/16 ] | 森博嗣 | CM(0) | TB(0)

お盆休み

明日から徳島の実家に帰りますので、更新が滞ります。
徳島は何も無いので、積読本を10冊程持って行って少しでも積読数を減らそうと思います。

短い本だとすぐに読み終わってしまうからより多くの本を持っていく羽目になり、帰ってきてからの更新が面倒くさくなるので、厚めの本をメインに持っていこうと考えています。

16日辺りにはこっちに帰ってこれると思うので、そのときに更新を再開します。
[ 2008/08/11 ] | 雑記 | CM(0) | TB(0)

綾辻行人 『迷路館の殺人』

迷路館の殺人 (講談社文庫)迷路館の殺人 (講談社文庫)
(1992/09)
綾辻 行人

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・あらすじ
奇怪な迷路の館に集合した四人の作家が、館を舞台にした推理小説の競作を始めたとたん、惨劇が現実に起きた。完全な密室と化した地下の館で発生する連続殺人の不可解さと恐怖。逆転また逆転のスリルを味わった末に読者が到達する驚愕の結末は?気鋭が異色の構成で挑む野心的な長編本格ミステリー。

・オススメ度
★★★★★★★★☆☆

・感想
館シリーズ3作目。

鹿谷門実による『迷路館の殺人』を島田が読み進めるという、作中作という形になっているのだが、そこだけでもきっちりどんでん返しがあってミステリとして成立している。
ところが、作中作が終わった後のエピローグで更に読者を驚かすどんでん返しが持ってくるのは流石。
まぁ、作中作という形を採っている以上はそういった仕掛けが無いと困るのだけれど、それでも思わず声を出して驚いてしまった。

4人の作家の作品の文体も、作家によってきちんと変えている辺りも抜かりが無い。堅苦しかったり軽かったり。

個人的には十角館に次ぐ傑作なのだけれど、やっぱラストのはアンフェアかなぁと思ってしまう。
あの表現さえなければ一応フェアではあったと思うけど・・・。
[ 2008/08/11 ] | 綾辻行人 | CM(0) | TB(0)

貫井徳郎 『天使の屍』

天使の屍 (角川文庫)天使の屍 (角川文庫)
(2000/05)
貫井 徳郎

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・あらすじ
思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが…。“子供の論理”を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー。

・オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆

・感想
大人には大人の論理があって、子供には子供の論理がある。
その子供の論理を必死に理解しようとする様が上手に描かれていた。
それでいてミステリとしてしっかり伏線が張られていて、意外な真相に驚かされつつも納得することが出来た。

ただ、もちろん自分も14歳の時期があったし、この子供達の気持ちも理解できる。
だけど当然そこには個人差があるし、思慮深い主人公の息子にはあまり関係の無さそうな話ではないかとも思った。
[ 2008/08/09 ] | 貫井徳郎 | CM(0) | TB(0)

村上春樹 『風の歌を聴け』

風の歌を聴け (講談社文庫)風の歌を聴け (講談社文庫)
(2004/09/15)
村上 春樹

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・あらすじ
一九七〇年の夏、海辺の街に帰省した“僕”は、友人の“鼠”とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。二人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、“僕”の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。

・オススメ度
★★★★★★★★☆☆

・感想
初・村上春樹作品。

前評判が賛否両論だったのだけど、自分は間違いなく良作だと思う。
登場人物達の台詞一つ一つが、心の深いところまで刻み込まれるような感覚があった。

デレクハートフィールドが架空の人物というのは割と有名な話らしく、読む前から知ってはいたのだけど、何も知らずに読んだら普通にデレクハートフィールドの本を探してしまうよなぁ・・・・・・。

ページ数は少ないながらも、中身はみっちり詰まっていたのだが、物語が飛び飛びで、何がどうなっているのか分からなくなる時があった。
これが自分の読解力の無さ故かどうかは不明。
[ 2008/08/09 ] | 村上春樹 | CM(0) | TB(0)

有栖川有栖 『ダリの繭』

ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)ダリの繭 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)
(1993/12)
有栖川 有栖

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・あらすじ
幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。
事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。ミステリー界の旗手が綴る究極のパズラー。

・オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆

・感想
事件が比較的早い段階で起こり、その後もテンポ良くすすんでいくのは良かった。
事件自体も多くの謎があり先へ先へと読むことが出来た。
ただ、論理性がほぼ皆無なのは頂けない。
肝心のトリックも蓋を開けてみればガッカリしてしまうような出来だったのも残念。

火村シリーズはやはり論理性をあまり重視していないのだろうか。
[ 2008/08/07 ] | 有栖川有栖 | CM(0) | TB(0)

有栖川有栖 『46番目の密室』

46番目の密室 (講談社文庫)46番目の密室 (講談社文庫)
(1995/03)
有栖川 有栖

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・あらすじ
45の密室トリックを発表した推理小説の大家、真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか。推理作家・有栖川有栖とその友人で犯罪学者・火村英生のコンビが怪事件の謎に迫る。

・オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆

・感想
火村シリーズ1作目。

いわゆる普通の本格推理物という印象。
ただ、派手さは無いけど、その分安定している風にも。

自分は密室トリック大好きなだけに期待していたけど、そこは裏切られた感は否めない。
タイトルで密室物をアピールしておいてコレではちょっと・・・。

火村とアリスの会話はテンポも良くて面白かったので、そこは◎。
[ 2008/08/06 ] | 有栖川有栖 | CM(0) | TB(0)

森博嗣 『今はもうない』

今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)
(2001/03)
森 博嗣

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・あらすじ
避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。

・オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆

・感想
何だろう。シリーズの番外編?のような作品。
シリーズにこの作品が無くても問題無さそうな・・・。

事件自体はとても魅力的なものだったのに、この作品のメインは事件とは全く別のところにあって、事件の真相はついでに語られているように感じた。
事実、それほど驚くような真相と言うわけでもなかった。(悪い意味での驚きはあるかも)

で、メイントリックだけど、比較的早い段階で気づいてしまったのでそれほど驚けず。
というか、これはシリーズ通して読んでいる人にしか楽しめないのでは・・・。

期待していたものとは違ったので、少し残念。
『全てがFになる』以来のクローズドサークルもので、期待して読んでいたのに。
中盤までの展開は良かっただけに。
[ 2008/08/03 ] | 森博嗣 | CM(0) | TB(0)

折原一 『倒錯のロンド』

倒錯のロンド (講談社文庫)倒錯のロンド (講談社文庫)
(1992/08)
折原 一

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・あらすじ
精魂こめて執筆し、受賞まちがいなしと自負した推理小説新人賞応募作が盗まれた。―その“原作者”と“盗作者”の、緊迫の駆け引き。巧妙極まりない仕掛けとリフレインする謎が解き明かされたときの衝撃の真相。鬼才島田荘司氏が「驚嘆すべき傑作」と賞替する、本格推理の新鋭による力作長編推理。

・オススメ度
★★★★★★★☆☆☆

・感想
折原一=叙述トリックと理解していたにも関わらず騙された。
各キャラの心理描写がリアルで主人公に感情移入しながら読んでいたので、
主人公が「ざまあみろ」って言った時には自分も全く同じ事を思ってしまっていた。

ただ、終盤の展開がカオス過ぎてついていけなかった。

筆者自身から、「衝撃的などんでん返しがあなたを待っています」と語られる。
実際、本当に衝撃的などんでん返しが舞っていたのだけれど、どんでん返しをやりすぎて訳が分からなくなってしまったのは少し残念。
[ 2008/08/03 ] | 折原一 | CM(2) | TB(0)

今後

ようやくこれまで読んだ分の感想を書き終わったので、次回からは通常のペースでの更新になると思います。
週3冊読めれば上出来くらいに考えていただければと思います。
[ 2008/08/02 ] | 雑記 | CM(0) | TB(0)

森博嗣 『夏のレプリカ』

夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER (講談社文庫)夏のレプリカ―REPLACEABLE SUMMER (講談社文庫)
(2000/11)
森 博嗣

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・あらすじ
T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑の死と使途』と同時期に起った事件を描く

・感想
シリーズ7作目。

杜萌の性格が悪い。この作品に出てくる頭のいい人は、基本的に人を見下す傾向にあるように思う。
とりあえずそれは置いておくとして、作品としてはとても面白かった。

色々納得できない点はあるけれど、ラストのどんでん返しは驚かされたし、チェスシーンの文章構成もとても綺麗に感じられた。
それだけで大満足。

まぁ、本当に色々不満はあるけどね。動機とか。
[ 2008/08/01 ] | 森博嗣 | CM(0) | TB(0)

森博嗣 『幻惑の死と使途』

幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)
(2000/11)
森 博嗣

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・あらすじ
「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か?幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。

・感想
シリーズ6作目。

何というか、不思議な作品。
次作の『夏のレプリカ』とセットで読むとまた楽しめる。

トリックについてはよく分からなかったので言及はしないけど、動機はよく出来ていると思った。
犀川先生の言うように、犯人の生き方はとても美しいものだと思う。

前作よりも萌絵に対しイライラさせられることは少なかったので、割と楽しんで読めた。
[ 2008/08/01 ] | 森博嗣 | CM(0) | TB(0)
プロフィール

Author:ゲン
就職間近の大学生です。
趣味・読書と言いながらも、読むペースは本当に遅いです。

積読本リスト

現在・・・175冊

芦辺拓 『殺人喜劇の13人』
芦辺拓 『時の誘拐』
飛鳥部勝則 『殉教カテリナ車輪』
我孫子武丸 『メビウスの殺人』
我孫子武丸 『探偵映画』
我孫子武丸 『殺戮にいたる病』
綾辻行人 『緋色の囁き』
綾辻行人 『暗闇の囁き』
綾辻行人 『黄昏の囁き』
綾辻行人 『どんどん橋、落ちた』
綾辻行人 『殺人方程式』
綾辻行人 『霧越邸殺人事件』
有栖川有栖 『英国庭園の謎』
有栖川有栖 『マレー鉄道の謎』
有栖川有栖 『海のある奈良に死す』
有栖川有栖 『暗い宿』
有栖川有栖、他 『「Y」の悲劇』
泡坂妻夫 『花嫁のさけび』
泡坂妻夫 『亜愛一郎の転倒』
伊坂幸太郎 『ラッシュライフ』
伊坂幸太郎 『重力ピエロ』
石持浅海 『そして扉は閉ざされたまま』
石持浅海 『月の扉』
石持浅海 『水の迷宮』
乾くるみ 『リピート』
井上夢人 『メドゥサ、鏡をごらん』
井上夢人 『ダレカガナカニイル・・・』
歌野晶午 『ガラス張りの誘拐』
歌野晶午 『安達ヶ原の鬼密室』
沖方丁 『マルドゥック・スクランブル』
小川一水 『老ヴォールの惑星』
小川一水 『時砂の王』
折原一 『仮面劇 MASQUE』
折原一 『覆面作家』
折原一 『耳すます部屋』
折原一 『沈黙者』
折原一 『倒錯の帰結』
折原一 『蜃気楼の殺人』
折原一 『叔母殺人事件』
折原一 『冤罪者』
折原一 『天井裏の散歩者』
折原一 『幸福荘の秘密』
折原一 『天井男の奇想』
折原一 『異人たちの館』
折原一 『セーラ号の謎』
笠井潔 『サマー・アポカリプス』
笠井潔 『群集の悪魔』
神山裕右 『カタコンベ』
神林長平 『猶予の月(上)』
神林長平 『猶予の月(下)』
神林長平 『戦闘妖精・雪風<改>』
神林長平 『グッドラック』
北森鴻 『花の下にて春死なむ』
北森鴻 『桜宵』
北森鴻 『親不孝通りディテクティブ』
北山猛邦 『『クロック城』殺人事件』
霧舎巧 『ドッペルゲンガー宮』
霧舎巧 『カレイドスコープ島』
霧舎巧 『ラグナロク洞』
霧舎巧 『マリオネット園』
霧舎巧 『霧舎巧傑作短編集』
倉知淳 『幻獣遁走曲』
倉知淳 『猫丸先輩の空論』
黒田研二 『ウェディング・ドレス』
佐藤友哉 『フリッカー式』
佐藤友哉 『エナメルを塗った魂の比重』
佐藤友哉 『水没ピアノ』
島田荘司 『火刑都市』
島田荘司 『御手洗潔のダンス』
島田荘司 『暗闇坂の人喰いの木』
島田荘司 『水晶のピラミッド』
島田荘司 『眩暈』
島田荘司 『アトポス』
島田荘司 『御手洗潔のメロディ』
島田荘司 『Pの密室』
島田荘司 『奇想、天を動かす』
殊能将之 『黒い仏』
清涼院流水 『Wドライヴ 院』
清涼院流水 『カーニバル 一輪の花』
清涼院流水 『カーニバル 二輪の草』
清涼院流水 『カーニバル 三輪の層』
清涼院流水 『カーニバル 四輪の牛』
清涼院流水 『カーニバル 五輪の書』
高田崇史 『QED 六歌仙の暗号』
高田崇史 『QED ベイカー街の問題』
高田崇史 『QED 東照宮の怨』
高田崇史 『試験に出るパズル』
高田崇史 『QED 式の密室』
高田崇史 『試験に負けない密室』
高田崇史 『試験に出ない密室』
高田崇史 『QED 竹取伝説』
高田崇史 『麿の酩酊事件簿 花に舞』
高田崇史 『麿の酩酊事件簿 月に酔』
柄刀一 『ifの迷宮』
柄刀一 『マスグレイブ館の島』
柄刀一 『シクラメンと、見えない密室』
柄刀一 『レイニー・レイニー・ブルー』
柄刀一 『殺意は砂糖の右側に』
柄刀一 『幽霊船が消えるまで』
柄刀一 『殺意は幽霊館から』
筒井康隆 『パプリカ』
筒井康隆 『虚人たち』
筒井康隆 『旅のラゴス』
筒井康隆 『ロートレック荘事件』
筒井康隆 『邪眼鳥』
中井英夫 『虚無への供物(上)』
中井英夫 『虚無への供物(下)』
二階堂黎人 『聖アウスラ修道院の惨劇』
二階堂黎人 『ユリ迷宮』
二階堂黎人 『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』
二階堂黎人 『人狼城の恐怖 第二部 フランス編』
二階堂黎人 『人狼城の恐怖 第三部 探偵編』
二階堂黎人 『人狼城の恐怖 第四部 完結編』
二階堂黎人 『名探偵の肖像』
二階堂黎人 『新・本格推理06』
西澤保彦 『子羊たちの聖夜』
西澤保彦 『七回死んだ男』
西澤保彦 『パズラー』
西澤保彦 『黒の貴婦人』
西澤保彦 『夏の夜会』
西澤保彦 『麦酒の家の冒険』
西澤保彦 『スコッチ・ゲーム』
西澤保彦 『依存』
日本推理作家協会編 『終日犯罪』
貫井徳郎 『疾走症候群』
貫井徳郎 『誘拐症候群』
貫井徳郎 『殺人症候群』
法月倫太郎 『新装版 密閉教室』
法月倫太郎 『雪密室』
法月倫太郎 『誰彼(たそがれ)』
法月倫太郎 『頼子のために』
法月倫太郎 『法月倫太郎の冒険』
法月倫太郎 『法月倫太郎の新冒険』
東野圭吾 『十字屋敷のピエロ』
東野圭吾 『ある閉ざされた雪の山荘で』
日向まさみち 『本格推理委員会』
本多孝好 『MISSING』
本多孝好 『ALONE TOGETHER』
舞城王太郎 『阿修羅ガール』
舞城王太郎 『九十九十九』
舞城王太郎 『山ん中の獅見朋鳴雄』
麻耶雄嵩 『痾』
麻耶雄嵩 『あいにくの雨で』
麻耶雄嵩 『メルカトルと美袋のための殺人』
麻耶雄嵩 『木製の王子』
宮部みゆき 『我らが隣人の犯罪』
村上春樹 『神の子供たちはみな踊る』
村上春樹 『回転木馬のデッド・ヒート』
村上春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)』
村上春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)』
村上春樹 『ノルウェイの森(上)』
村上春樹 『ノルウェイの森(下)』
村上龍 『五分後の世界』
森博嗣 『人形式モナリザ』
森博嗣 『月は幽咽のデバイス』
森博嗣 『夢・出逢い・魔性』
森博嗣 『そして二人だけになった』
森博嗣 『女王の百年密室』
森博嗣 『迷宮百年の睡魔』
森博嗣 『四季 春』
森博嗣 『四季 夏』
森博嗣 『Φは壊れたね』
森博嗣 『θは遊んでくれたよ』
森博嗣 『スカイ・クロラ』
森博嗣 『ナ・バ・テア』
森博嗣 『ダウン・ツ・ヘブン』
森博嗣 『フラッタ・リンツ・ライフ』
森博嗣 『クレイドゥ・ザ・スカイ』
森見登美彦 『太陽の塔』
森見登美彦 『四畳半神話大系』
森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』
米澤穂信 『愚者のエンドロール』
米澤穂信 『春季限定いちごタルト事件』
米澤穂信 『夏季限定トロピカルパフェ事件』
米澤穂信 『さよなら妖精』
アイザック・アシモフ 『神々自身』
アイザック・アシモフ 『われはロボット』
ロバート・A・ハインライン 『夏への扉』
フィリップ・K・ディック 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』

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